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JRで最後となる「湘南色」の2編成。左は運転台の窓枠や行き先表示などを製造された1976年当時に近づけ、1990年代に岡山―福山間を運行した快速サンライナーのヘッドマークをつけた。右のヘッドマークは広島地区で運行された快速シティライナー=2025年1月25日、岡山市北区、大野宏撮影
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 グリーンとオレンジのツートンカラーで「湘南色」として親しまれてきた電車がJR全線から姿を消す。JR西日本に2編成が残っているが、2月に最後の営業運転を迎える。「引退」を前に、25日、岡山市北区のJR西日本下関総合車両所岡山電車支所で鉄道ファン向けの展示会が開かれた。

 「湘南色」は日本国有鉄道発足直後の昭和25(1950)年、東海道線の東京―沼津間で国鉄初の長距離電車として運転を開始した80系電車に初めて採用された。それまで黒茶系しかなかった電車のカラー化第1号で「湘南電車」と呼ばれた。

「鉄道と国民に大きな希望」

 「日本国有鉄道百年史」は「ミカンになぞらえたオレンジ色と暗緑色の2色に塗り分けた長大編成電車列車が緑の風を切って疾走する姿は、戦後の苦しい復興の道を歩んでいた鉄道と国民に大きな希望を与えた」と記している。

 ただ、設計に関わった星晃・…

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